肩の、長いほうの手紙
左の肩の下に、枕を挟んで起きていた
布団が、少しずれた。それで目が覚めた、と夫は言っています。彼女は泣いていません。座っていました。左の脇の下に、薄い枕を丸めて挟んでいる。腕が体に寄りすぎないように、です。
部屋は暗い。時計は見ていません。何時だったかは、書きません。
彼女は、低い声で言いました。その肩に合わせて、一日の順番を決めるのが、疲れた、と。
夫は、用意した返事を持っていません。布団の端で、まだ半分寝ています。この手紙の写真で夫がいるのは、この夜だけです。あとの二枚には、映っていません。
この夜は、何人かの話を一つにまとめたものです。実在の一人の記録ではありません。名前はありません。町もありません。星も付けていません。店のレビューを写したものでもありません。
一日の順番が、肩のほうを向く
買い物袋は、右の肩にしかかけない。洗濯物は、右手が上で、左は腰の高さで止める。電車では、左肩が通路に出ない席を探す。高い戸棚の冬布団は、夫が出す。自分では、取りに行かない。
大根を切っている途中で、左手を一度、膝の上に戻す。鍋の蓋は、右手だけでずらす。人が来る日は、朝のうちに座る時間を、先に空けておく。
痛い日を、カレンダーに書いているわけではありません。書いていないのに、順番だけが肩のほうを向く。それが疲れる、と言っていました。
六十一くらいの人です。髪は、うなじの低いところで結んでいます。家では、紺のカーディガンです。
払っていたものの、種類だけ
何に払っていたかは、種類で書きます。一人分の合計は作りません。レシートも、この手紙にはありません。
- 整骨院に、月に何度か通っていた。
- 湿布は、箱を開けては、また買っていた。
- 整形外科で、注射を一度。その週は静かで、同じところが、また戻った。
何もしていない人の話ではありません。したものが、夜の枕の位置まで残らなかった、という話です。円の合計にはしていません。
写真に写る関節だけ、ではない気がする
肩の写真を見て、「関節がこうだから」と言われた人は、多いです。この手紙は、その説明を打ち消しません。その写真は、ここでは読みません。
ただ、夜に枕を挟む理由が、写真に写っている関節だけにあるのか。そこは、うちの勘です。証明はしません。数字も付けません。
勘は、こうです。肩が長いあいだ痛いと、周りの筋肉が、そこを守るように硬くなる。あまり動かさない。動かさない場所は、こわばって、ふだん使っている場所より、養われにくくなる。
関節が無事だ、とは書いていません。測ってもいません。パーセントも出しません。診察で似た話を聞いたことがある人も、ない人もいます。うちは、それを確かめる機械を持っていません。勘のまま、ここに置きます。
十五分を、三つに切らない
袖が家でしていることは、三つあります。十五分を、三つの時間には切りません。同じ十五分のあいだに、一緒にあります。
温度を、自分で選ぶ。40℃、45℃、50℃、55℃、60℃。五つのうちの一つです。60まで出せる、というのは機械の設定です。その人が60で座る、という意味ではありません。
振動も、自分で選ぶ。弱、中、強。
コードがないので、毎晩、同じ椅子に座れる。コンセントの位置を、探さなくていい。
これを、治療の順番とは呼びません。名前の付いた方法でもありません。最初の数分はこれ、次の数分はこれ、とも書きません。温めて、揺らして、同じ席にいる。十五分です。
肩の中が作り変わる、とは測っていません。この袖は、診てもらう代わりにはなりません。気になることは、今までと同じ場所で見てもらってください。切るかどうかは、この手紙の外です。ここでは決めません。
次の晩は、一人の椅子
さっきの人は、次の晩、低い椅子に一人で座っていました。夫は、もう別の部屋です。写真にはいません。紺のカーディガンのまま、左肩に袖を巻いて、表示は50。振動は中。テレビは消したまま、暗い画面のほうを見ていました。こちらは見ていません。
十五分です。コードは、床にありません。
左を下にして、夜の一区切り
何晩かあとに、左を下にして、夜の一区切りを過ごせた、と言っていました。朝までずっと、ではありません。途中で、また仰向けに戻りました。朝、枕は布団の脇にありました。脇の下には、挟んでいませんでした。
体を伸ばす体操は、していません。高い戸棚には、まだ自分では手を伸ばしません。
残っている困りごとは、一つです。うなじで結んだ髪に、肩のベルトが入ります。外すとき、一度、髪を持ち上げます。表示は、最初から50のままです。
袖は、一本で、一箇所
RecoveryPulse™ 3in1 温熱マッサージャー。にこっと屋の、グレーの袖が一本です。肩にも、ひじにも、ひざにも巻けます。一度に一箇所だけです。今日は肩、別の日にひざ、という使い方です。この手紙が書いているのは、肩だけです。
充電して使います。コードは付きません。表示を見て、温度と振動を選びます。ボタンは、電源、マイナス、プラス、M。Mはモードです。
肩にかけて、面ファスナーのきつさを見ます。締めすぎなくていいです。十五分、置いておくだけです。
朝は、袖を外してから
朝の写真は、袖を外したあとです。掛け布団の下で、左を下にしています。目は開いています。こちらには笑っていません。長くは続きません。そのあと、また仰向けに戻った、と言っていました。
三台を、別々に買う前の数字
部位ごとに温熱の道具を別に揃えた場合の、店が置いている比較です。誰か一人の領収書ではありません。
- 肩用の温熱サポーター 税込10,440円
- ひじ・肩用の温熱スリーブ 税込12,240円
- ひざ用の温熱・振動サポーター 税込12,780円
三つを足すと税込35,460円になります。この合計に、送料は入っていません。
RecoveryPulseの単品、本体一台は、税込12,959円。差は22,501円です。
並べたのは、店頭の値段の例です。三つの道具とこの袖は、仕様が同じではありません。同じ性能だとも書いていません。この袖は、一度に一箇所だけです。セットにすると、ページ上の価格と中身が切り替わります。セットの内訳は、ここには書きません。単品として書いた金額は、12,959円です。
この比較は、2026年10月4日にEfeelの商品ページで見た税込の数字です。値段も送料も在庫も、あとから変わります。
この単品は税込一万円を超えています。この金額なら、送料は別になりません。一万円未満の注文だけ、全国一律880円です。いつでも無料、とは書いていません。届くまで、注文からおおよそ七日から十日です。追跡は付きます。北海道も、沖縄も、離島も、同じくらいです。
このまま、か。九十日、か
一つは、このままです。枕を脇に挟んで、一日の順番を肩に合わせる。それを、ここでは悪いことだとは書きません。今夜も、それで夜は過ぎます。
もう一つは、九十日、家の同じ椅子で試す、です。大きな話にはしません。店の言い方を強くする手紙でもありません。合わなければ、戻せる日数があります。
九十日は、届いた日から数える
数え始めるのは、届いた日です。九十日のあいだに連絡があれば、返品できます。気持ちが変わっただけの送り戻しは、お客さんの負担です。不良、破損、届いたものが違う、この三つのときは、届いてから七日以内に知らせてもらえれば、送り戻しは店が払います。
連絡先は support@nikottoya.com です。注文番号を添えてください。窓口は、月曜から金曜、日本時間の10時から17時です。土日と祝日は閉めています。返事は日本語で、二営業日以内に出します。
九十日は、返品の連絡ができる日数です。肩が楽になる日の約束ではありません。横向きで過ごせた夜が、来ない人もいます。
追伸。高い戸棚の冬布団は、まだ夫が出します。彼女は、自分では取りに行きません。挟んでいた枕も、押入れに残しています。脇に戻す夜は、まだあります。